講義「保育内容(表現)」での学生の学び

 小学校の先生を目指す学生が幼児教育について真剣に学ぶことは、いま、教育現場で大切にされている「幼小接続」という視点からも 非常に重要になります。

 小学校の先生が保育園、幼稚園で大切に育てられた子供のよさをしっかり受けとめて、さらに伸ばしていく、そのために幼児教育について大学で学んでおくことは、これから担任するであろう未来の子供たちのために大切なことです。さて「保育内容(表現)」(10回目)という講義では、幼児の絵の実際に見ながら理解を深めていきました。一人の子供の絵の発達について学んだあとは、幼児(4、5歳児)が共同で描いた「まち」の絵を見ながら、子供の表現について考えました。

 

 

 

上の絵(一部)を鑑賞しているときの学生の「笑顔」や「真剣な眼差し」を見ていると、きっといい先生になってくれるだろうと思わせてくれます。講義の中の学生のふりかえりを一部紹介します。

 

実際に子供たちが書いているところに行って、お話を聞きながら見てみたいと思った。

子供たちの話し声が聞こえてくるような絵だった。描いたものには子供なりの理由があってそれは大人の目線からだと気づきにくいものだったりした。改めて子供の豊かさに驚いた。」

 

「子供たちの絵を鑑賞して、絵は子供にとって動くものだと思った。子供は絵の完成形をイメージして描くのではなく、かいている途中でもっとこうした方が面白い、これは〇〇に見えるなど、途中で何度もイメージを変えていることに気がつけた。教師は子供の描いたものを見るとき、筆圧や筆の勢い、描いた順序、使った色などから様々なことを読み取れることができることも学べた。」

 

「みんなで同じ大きな紙に描くことで隣の子との会話している様子が想像でき、自然と笑顔になりました。筆圧や勢いにも注意するとどんな思いを込めてかいたのかがよく見えてきて、もっと子供たちの絵をみたいと思いました。」

 

「子供の会を実際に見たり他の人の意見を聞いたりして自分が持てなかった視点をつことができた。なるほどということが多くあった。人それぞれ感じ方があって、ぜひとも子供に直接聞いてみたいと思った。」(山崎正明)