幼稚園実習を終えて

幼児教育コース3   小澤 可歩

 

私は滝川幼稚園で3週間実習をさせていただきました。今回の実習を通して沢山のことを学ぶことが出来ました。

 初めの1週間の見学実習では、年少・年中・年長に入らせていただき、年齢に応じた保育者の関わり方を比較しながら学びました。子どもたちがどの程度自分で出来るのかがわからずつい手伝いすぎてしまうことがあり、実習指導の先生に「自分でできるのでやらせてください」と見守るよう教えていただきました。援助が必要な子どもももちろんいるのですが、基本的には子どもたちが自分でやる、出来ないことは子ども同士で助け合う、子どもたちが成長できるような言葉がけや関わりが大切だと言うことを学びました。

 2週間目からは年長クラスに入らせていただき、部分実習と完全実習をさせていただきました。普段の生活で子どもたちは話を聞く場面では集中出来たり、次の活動に向けた準備や片付けなどもスムーズに行えたりしている印象でした。しかし、実際に自分が先生となって子どもたちに話をしたりする時にはなかなか集中させたり静かな場面を作るのがとても難しく感じました。そのとき、「活動と活動の間の時間に少しでも子どもが飽きてだれてしまう時間を無くすことができれば、子どもはその後も集中することが出来るよ」と先生からアドバイスをいただき、完全実習ではそれを意識して行うことができました。反省としては、教材選びが不十分で朝の製作で作ったおもちゃでうまく遊べなかったことがあり、改めて事前に準備したり、もしこれが駄目だったりしたらこうしようというような案を用意しておくことがとても大事だと思いました。

 今回の実習を通して、先生の言葉がけや子どもへの関わりを見て良いところを吸収できてとても勉強になりました。また、絵本の読み聞かせや手遊びなどは、ちょっとした時間に行うことで子どもは喜んで取り組み、子どもとの距離を縮められると思いました。実習は大変だったり試行錯誤の毎日だったりしたけれど、子どもと遊ぶことがなにより楽しくてとても充実した3週間を過ごすことができました。学んだことをこれからに活かしていけるようもっと勉強して良い保育者になれるよう頑張りたいです。

 

内容、写真の撮影と掲載については、滝川幼稚園 副園長 種田 貴志子先生から承諾いただいております。

 

 工藤 ゆかり